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銀座奥野ビル306号室プロジェクト日誌

銀座奥野ビル306号室プロジェクト

壁の穴(田島)

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さて、『小さな看板』に続いて2つ目の謎です。
306号室に入ると、目につくものがいくつかあります。鏡、剥離しつつある壁、そして窓側から部屋の4分の1ほどせりだした壁の穴。穴と書いておいて何ですが、実際は、25cm四方の四角い小窓と言った感じの形状で、同じく25cm四方くらいの木製のカウンターが付いています。でも、窓と言うには、やや低い位置にある様な気がします。(腰の位置ぐらい)

ana.jpg

何の為の穴なのでしょう?

まずは、周りの様子から見てみます。
写真手前と奥の空間は、現在、部屋として一続きですが、区切る事が可能な状態にもなっています。(引戸をはめ込める、溝が梁にあります)奥側の空間の壁には、丸い鏡が3枚並んで付いていることから、髪を切る部屋だったのだろうと推測。だとすると、手前側は、待合室などの別な用途で使われた部屋だったのかも、という推測が導き出されます。穴のふちには、小さな小さなカーテンが掛かっていたであろう、フックと針金もあります。なので、視覚的要素を必要とする用途があったわけではなさそうです。

観察の結果、二つの部屋の間で、時折物の受け渡しでもしたのかな?または、仕切る必要のある部屋の両方に必要な物を、真ん中に置いたのかな? などと漠然とした考えが浮かびます。でも美容室営業当時の様子が分からないことには、確認しようがありません。

そこで登場、前に書いた角館訪問の際、見せて頂いた写真です。

sd2-S.jpg

この写真の年代は不明ですが、部屋の様子から美容室だった頃の306号室で撮影された一枚だと思われます。並んでいる女性たちの背中側は、大きな鏡、そしてその鏡に映るのは、カーテンのかかった部屋の境目と更に奥に丸鏡。大事なのは、その丸鏡の一つです。拡大してみます。

sd22-S.jpg

そう、そこには黒電話の姿が・・という事で、謎解決。あの穴は、電話台だったということです。コードレス電話のない時代になんと便利な穴でしょう、スダ美容室のユビキタス空間ですね。(いいえ違うと思います。)

かつての様子を思い浮かべながら、それを眺めていると、穴と言うよりも306号室の小さなステージのように見えて来ました。

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